反応速度テストの計算のしかた
反応速度テストが、どうやって数字を出しているかを、そのまま書いておきます。
【手順】「はじめる」を押すと、画面が濃いグレーになり「まだ…」と出ます。1.5〜5秒のあいだのどこかで画面が明るい青に変わり、「いま!」と黒い丸が出ます。その瞬間に画面のどこかをタップしてください(パソコンはクリック、スペースキー、Enterキーでも測れます)。最初の1回は練習で、数えません。そのあと本番を8回測ります。全部で40秒ほどです。
【待ち時間の決め方】合図までの待ち時間は毎回ランダムです。1.5秒をすぎてからは「長く待ったから、そろそろ来る」がほとんど起きない決め方にしています(上限の5秒が近づくときだけ少し来やすくなりますが、そこまで待つのは100回に3回ほどです)。タイミングを読んで先に押しても、得をしにくい作りです。待っているあいだは、画面に動きやカウントダウンを出していません。
【フライングと見のがし】合図の前に押したときと、合図から100ミリ秒(0.1秒)より早く押したときはフライングです。反応時間の研究でも、100〜150ミリ秒ほどを下限にして、それより速い反応はフライングの可能性が高い外れ値として扱う、と説明されています。フライングの回は数えずに、その回だけ測り直します。合図から1秒たっても押さなかった回は「見のがし」として、同じように測り直します。本番中にフライングが5回、または見のがしが3回になったときは、正しく測れないので、いったん止めます。
【数字の出し方】本番8回のうち、いちばん速い回といちばん遅い回を1回ずつ外し、残り6回の平均をミリ秒の整数で出します。数字が小さいほど速い反応です。結果には、いちばん速かった1回、6回のばらつき(±ミリ秒)、フライングの回数もあわせて出します。くわしい記録には本番8回の数字も出し、外した2回はかっこでくくります。「上位◯%」は、最後まで遊んだ人の中での位置です(いまはスマホとパソコンを分けずに比べています)。呼び名は数字だけで決まります。
【端末による違い】この数字には、画面が切り替わるまでの遅れと、タッチやクリックを受け取るまでの遅れがふくまれます。研究室のパソコンでも、画面とマウスだけで平均17.8ミリ秒の遅れがあったという報告があります。スマホでは、26機種を調べた測定で35〜140ミリ秒(半数は60〜90ミリ秒)でした。同じ人でも、端末や画面、ブラウザを変えると数十ミリ秒変わることがあります。自分の変化を見たいときは、同じ端末で比べてください。
【このテストでわからないこと】これは遊びとしての目安です。医学的な検査や、運転などの適性を調べるものではありません。知能や運動神経の良し悪しを決めるものでもありません。眠さ、疲れ、部屋や画面の明るさ、姿勢などでも数字は変わります。
やり方
- 「はじめる」を押すと、画面全体が測る場所になります。上のバーに進み具合(「れんしゅう」「本番 3 / 8」など)と「やめる」ボタンが出ます。
- 濃いグレーに白い輪の「まだ…」の画面が、1.5〜5秒のどこかで、明るい青に黒い丸の「いま!」に変わります。変わったらすぐに画面のどこかをタップします(パソコンはクリック、スペースキー、Enterキーでも押せます)。
- 最初の1回はれんしゅうで、数えません。フライングや見のがしでも、やり直さずに本番へ進みます。そのあと本番を8回測ります。
- 1回ごとに記録が0.9秒出て、自動で次の回に進みます。待っているあいだは、画面に動きやカウントダウンを出しません。
- 合図の前のタップと、合図から0.1秒未満のタップはフライング、合図から1秒たっても押さなかった回は見のがしです。どちらもその回だけ、新しい待ち時間で測り直します。「まだ…」に切り替わった直後(0.3秒)のタップは、前の回の押し残しとして数えません。
- 本番でフライングが5回、または見のがしが3回になったら止まり、「今回は記録なし」になります。
- 途中で別のアプリやタブに移ると、その回はなかったことにして止まります。画面をタップ(パソコンはクリック、スペースキー、Enterキー)すると、0.8秒後に同じ回から再開します。
数字の出し方
本番8回の反応時間(ミリ秒の整数)を小さい順に並べ、いちばん速い回といちばん遅い回を1回ずつ外して、残り6回の平均を整数にまるめた値が記録です。小さいほど速く、「速い順」に並べた位置を上位◯%で出します。あわせて、いちばん速かった1回、6回のばらつき(平均からのずれの大きさ=標準偏差。50ミリ秒以上は「大きめ」)、本番中のフライングの回数も出します。反応時間は、画面を「いま!」に切り替えて、それが画面に出たフレームの時刻から、指が画面に触れた時刻(キーやマウスは押し下げた時刻)までの差です。指を離すまでではなく、触れた瞬間で測っています。
呼び名の区切り
| 記録 | 呼び名 |
|---|---|
| 100〜179ms | いなずまの指先 |
| 180〜209ms | 一瞬をつかむ人 |
| 210〜239ms | すばやい見切り |
| 240〜279ms | ほどよい瞬発力 |
| 280〜329ms | よく見て動く人 |
| 330〜399ms | ていねいな一歩 |
| 400〜1000ms | ゆったり名人 |
上位◯%
最後まで遊んだ人の実際の分布から出します。速い順に並べたとき、あなたより上にいる人の割合です(あなたと同じ記録の人は、半分を上として数えます)。遊んだ人が100人に届くまでは「集計中」と出します。分布は「何点が何人か」だけをためていて、一人ひとりの記録は持っていません。同じ端末では、分布に足すのは1回だけです(最後まで条件どおりに遊べた最初の回。そのあとは位置だけをお返しします)。
送るデータ
計算はあなたの端末の中で行います。サーバーに送るのは出てきた数字だけです。名前や答えそのものは送りません。結果のリンクには数字が入り、リンクを開いた人にはその数字が見えます。
参考にした資料
- 脳科学辞典「反応時間」(見たり聞いたりしてのボタン押しは150〜300ms程度・100ないし150ms程度を下限としそれ以下は外れ値・待ち時間の影響)
- Woods ほか (2015) Factors influencing the latency of simple reaction time(平均231ms・遅れ補正後213ms・機器の遅れ17.8ms・年齢0.55/0.45ms/年・男女差なし・人ごとの平均のSD約27ms・110〜1000msの反応窓)
- To BYOD or Not: Are Device Latencies Important for Bring Your Own Device (BYOD) Smartphone Cognitive Testing?(スマホ26機種で画面+タッチの遅れ35〜140ms・四分位60〜90ms)
注意
この結果は、遊びとしての目安です。医学的な検査や、適性を判断するものではありません。端末や体調で記録は変わります。
更新の記録
- 2026年9月28日:公開前に、計算のしかたを決めました。
あわせて読みたい:反応速度の平均は何ミリ秒?